こちらの様子を窺っていた
大正ロマンと目が合って。


「……」

その眼差しの鋭さに
私は思わず硬直する。


「セイ。
トーコちゃんのカラダ
診察するから

僕の部屋に戻ろう」


先生はこれ見よがしに
私の肩を抱きかかえて。


…これって

大正ロマンへの
牽制のつもりかも
しれないけれど。


それが

セイの嫉妬の炎を
焚きつけるコトに
なるってゆ〜のを

先生は
知っているクセにッ。


…もう同じ失敗は
しないんだから。


先生には悪いけど

私には

セイより大切なモノなど
あり得ないから。

迷いもせずに
先生の腕を
振り解いて

私はセイの元へと
駆け寄ったのにッ。


「遠慮せずに
診察して貰えば?」


「え」

セイが冷たい目で

私を拒絶する。


自分の身を呈してまで
私を助けてくれたのに。

助けてくれたセイは

いつもの
意地悪でやさしい
セイだったよね…!?


「待って! セイ!」


ワケもわからぬまま

それでも
私は懸命に


セイの背中を追った。





先生のベッド♪♪♪

スプリング♂017

≪〜完〜≫


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