先生なんか

思い出し笑いに
いかつめの肩を
震わせていてッ。

すんごい屈辱感ッ。


手錠で繋がれた
宅配便のオジサンと
緑のオバサンまでもが

くくく、と
笑いを堪えていてッ。


「このヒト達ッ

どうして
ここにいるのか、って

訊いているんですけれどッ!」


「脱いだら
教えてやってもよいぞ」

おじいちゃんの手が
私のお尻の上で弧を描いたッ。


「ジイチャン。

それ以上のお触りは
高くつくぜ」

セイの牽制にも

「自主的に脱いでくれたら

それなりに
色はつけてやるぞ」


背伸びしながら

私に耳打ちする
おじいちゃんに向かって

パカーンッ!

キッチンから
片手鍋が飛んできてッ


クリスタルの置物の横を
カスって

壁におおきな傷をつけるッ。


次にはこれを投げると
言わんばかりに

セイがおじいちゃんを
睨みながら

でっかい中華鍋を
長い5本の指で
華麗に回していてッ。


「……」

さすがの
おじいちゃんも

先生の後ろに
隠れてしまったッ。


「先生ッ!
俺の荷物はッ!!!」