「今どき
外に流出しては
困るようなモノを
紙に書いて
保存しておくなんてさ」
セイが中華鍋を
お玉で叩いてバカにしてッ。
「…あのヒト。
パソコンが使えないからね」
先生が複雑な顔を見せると
「カリスマと
言われているワリには
口の堅い
信用できるスタッフの
ひとりも
いないのかね〜」
セイが冷蔵庫から
ミネラルウォーターの
ペットボトルを
取り出して
勝手に飲み出した。
…大正ロマンは
自分を慕ってくる
ヒト達さえも
裏切ってしまっているから。
カリスマも
占いの力があると
信じられていたからこそ、で。
…メガネっこの家族だって
こんな事実を
知ってしまったら。
「…で、どうすんの?、先生」
セイが
飲みかけの
ミネラルウォーターの
ペットボトルを
先生に投げる。
「……」
こんな醜聞が
外に流出すれば
先生のお父さまの立場や
病院の評判だって
危うくなるのは必至だった。
なのに
「言っとくけど
俺は知らないから」
こんなとき
一番頼りになるハズの
セイが
早々と問題解決から
離脱宣言をする。
「よその家の
お家騒動に巻き込まれている
余裕なんて
今の俺にはないからね」
セイの冷たい目が
ただただ
私に向けられていた。
先生のベッド♪♪♪
スプリング♂018
≪〜完〜≫
この作品をお読みになった
感想をお寄せください。
下記の感想の中から
ひとつ選び
【いいね!】ボタンを押すと
お楽しみスペシャル画像が
ご覧戴けます。
絵柄は予告なく
気まぐれに更新されます。