「さまざまな業者からも
紹介料や仲介料を取ってるに
決まっているわッ」


あのオンナは
占い師なんかじゃない。


「ただの金の亡者よッ!!!」


オバサンの
甲高い叫び声が

部屋中に空しく響いて。



静まり返る部屋。

オバサンの泣き声が

胸に痛い。


だけど。


「あのオンナが
そうやって
バックマージンを
貰ってたって

それ自体は
別にたいして罪じゃない」


なんてッ。


セイが冷やかな目で

オジサン達の主張に
ツッコミを入れていてッ。


セイッ!
空気を読まんかいッッ!!!


「……」
「……」

せっかく

オジサン達が洗いざらい
素直に
話してくれていたのにッ。


あれだけ饒舌だった
オジサン達が

ほら、見てッ。


揃って
口をつぐんで
しまったじゃないッ。


なのにッ!!!


「お金を払った方だって

自分の娘を美しく飾って
写真に収めて貰えて

それはそれで納得して
喜んでいたんだろ?」


セイッ!

オノレは
まだ続けるかッ!!


「セレブとの結婚、なんて
変な欲をかいたりするから

妙なヤツに
つけ込まれたりするんだ」