写真パネルの
自分のおしりを

両手で隠そうと
してみたけれどッ


おしりの割れ目は隠せても

おしりは全部
隠せませんッ。


「まさか自分のおしりを

こんなアップで見る日が
来ようとはッ」


ああ。なんて無体なッ。


本当に

私のおしり部分だけでも

カットするワケには
いかなかったのだろうかッ。


「とにかくッ!」

このパネルは
ここから
外して貰わなくてはッ。


毎晩
先生が私のおしりを
目にしているのかと
思っただけで

顔から火が出る思いですッ。


セイは
このパネルのコトを

知っているのだろうか。


「ちょっと、セイッ!
ここ開けて!」


私はドンドンと
部屋のドアを叩くッ。


「無視するんなら

チカラづくで
開けるからねッ!!!!」


ドアノブに手を掛けて

私は自分の体重を掛けて
めいっぱいドアに
タックルを掛けた!!!!


バンッ!!!!!


勢いよく
部屋の外に飛び出したのは
いいけれど


「あれ…」

…誰もいない?


静まり返っている部屋。

オジサン達が
座っていたイスも

背中あわせになったまま。


手錠の片割れも
テーブルの上に
置かれたままになっていた。