「どうして
私がこの状況下で

アダルトサイトに
アクセスなんかしなくちゃ
いけないんですかッ」


「おかしなコトを訊く
ヤツじゃ」


おじいちゃんの
ちいさな目が
マジになるッ。


「肉欲には勝てん。

それが若さと言うモノじゃ」


「……」


…もしかして

私のコトを
まだオトコだと
思っているのでしょうかッ。


「私、オンナノコですからッ」

「ウソをつくでないッ!」

「どうして
そんなウソをつく
必要があるんですかッ」


全く、意味がわからないッ。


「オナゴと言うのであれば

ワシに
惚れておるハズじゃッ!」


…え?


「そうであろう?

正常なオナゴであれば
このワシの魅力に
夢中になっておるハズじゃッ」


…自分に媚びてこないから

オンナではない、と?


「…おじいちゃん」


どこからくるのか
その自信ッ。


あのセイでさえ

そこまで言い切ったコトなど
ありませんッ。


「オトコが好きな
オトコにしか

興味がないのであろう?」


「…そんなコトは
ありませんッ」


「なら、ワシのコトを
どう思っておるのじゃッ」


「……」

ここで興味がない、と
言い切ると

オトコだと言われ。


少しでも気があるように
見せたら

私から誘っているように
受け取られて
しまうんですよねッ。


…困ったぞッ。