「初めてか。
震えておるのか
かわいいのう。
少年もよいモノじゃ」
この背徳感。
タカヒロの気持ちも
わからんでもない、って
ツッコミドコロが多すぎて
どこから
どう訂正すればいいのか
わかりませんッッ。
カラカラカラカラララッ…!
私は勢いよく
トイレットペーパーを
自分の左手に巻きつけると
その手で
おじいちゃんのフンドシを
おおきく横にずらしたッ!!!
「そのようなモノで
支えておったら
手が尿まみれになるぞ」
「……」
「指先でちいさく摘まんで
方向さえ定めていてくれれば
よいからの」
指先でちいさく摘む…ッ!?
そんなマネッ
死んでもしたくないけれどッ。
おじいちゃんのキャラとは
違って
とっても謙虚にちいさく
しおれていたソレは
恥ずかしそうに
ぶら下がっていてッ。
「……」
「おおッ。
観念してヤル気になったかッ」
私がヒザを使いながら
手からトイレットペーパーを
外すのを見て
おじいちゃんが
嬉しそうに
カラダを震わせるッ。
「ご期待に沿う気は
ありませんからッ」
私は
トイレの飾り棚の上の
バラの一輪ざしに
手を伸ばして
「バラさん、ごめんなさいッ」
バラごと中身を
トイレの中にぶっちゃけて
「おじいちゃんッ
ご存分にどうぞッ!!!」
おじいちゃんのイチモツを
一輪ざしに
すぽり、と差し込んだッ。
高級そうな一輪ざしを
し尿瓶代わりにした、なんて
先生に知られたら
殺されるかもしれませんがッ。
背に腹は代えられませんッ。
「ほらッ!
おじいちゃんッ。
さっさと出して
終わらしてくださいなッ」