私の機転に
「…ションベンも
思わず止まってしまったわい」
おじいちゃんの気持ちも
萎えるッ。
「やっぱり
ウソだったんですねッ」
「ウソではないッ」
「だったら
さっさと出しなさいッ」
「牛の乳しぼりといっしょで
オトコのナニは
手でモミモミ絞らないと
出てこないモノなんじゃッ」
「牛の乳しぼりッ!?」
そんなの聞いたコトが
ありませんッ。
「モミモミが
必要なんじゃッ!!」
おじいちゃんの腰使いが
激しくなって
私の手の中の
一輪ざしの中を
おじいちゃんのイチモツが
出たり入ったりッ!
「ずいぶん
楽しそうだな」
「!?」
私とおじいちゃんの
背後から聴こえてくる声に
私は恐る恐る振り返った。
開けっ放しのドアに
もたれ掛かるようにして
着崩したスーツ姿の
そのヒトは
こっちを
冷ややかに見ていてッ。
「セイッ!!!」
クスリを飲まされて
病院のベッドで
眠っているハズのセイが
確かにそこに立っているッ。
「中から
ドアストッパーを掛けろ、と
あれ程念を押したのにさ」
「あッ」
忘れてたッ!!!