「…セイの心配なんか
いちいちしてたら
身が持たないもんッ」
ココロにも
思っていないような
コトバが
どんどん
口から飛び出してくる。
「俺はトーコに
心配させてる、って
思ったから」
痛み止めのクスリを
飲んだフリして
「先生を油断させて
病院を抜け出すの
結構、大変だったんだけど…」
そのマジなトーンに
セイの顔を
ますます
まともに見れなくなった。
「…心配はしてないけど」
「けど、何?」
「……」
セイの傍に
ついていたかった、って
肝心なコトバは
全然、素直に出ては来ない。
「……」
「トーコってさ…」
セイが何かを言い掛けて
「…もう、いい」
私に背を向けた。
「セイ?」
「…病院に戻る」
「私もついていく!」
「……」
私のセリフに振り返った
セイの目がコワイ。
「心配もしてないのに
何が目的で
病院に
ついて行きたがるワケ?」
「……」
自分の失言を
後悔しても
もう遅かった。
先生のベッド♪♪♪
スプリング♂027
≪〜完〜≫
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