「…セイ?」
「……」
…セイ、笑ってる?
「やだッ!!
何で笑ってるのッ!!!」
「だってさ!」
おバカなトーコに
自分が望む答えを
導き出させようとしたって
無理に
決まってるのにな、って。
「幼稚園児に
高校生の問題を
解かせようとした
俺がバカだったのかも」
セイが自己反省の弁を述べて。
「コトバなんて
どうでもいいや」
トーコはバカだから
可愛いんだよな、って。
…小バカにされているのは
わかっていたけれど。
それでも
セイが笑ってくれたから。
「…何だよ」
バカにされて笑うなんて
トーコは
本当におバカだな、って
笑顔を見せる私を見て
セイがもっと大笑いした。
「駄目だッ。
笑うと背中に響くッ」
セイが私にぎゅっ、と
しがみついてくる。
ふたり
これから迎えるであろう
波乱を
知る由もなく。
ただ
しあわせいっぱい
笑っていた。
先生のベッド♪♪♪
スプリング♂028
≪〜完〜≫
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