「取らなくていいからッ」


「取らなくていいから?
…何?」


…セイは
ホンットに意地悪だッッ。


「トーコ」

セイの冷たい手が
火照った私の首筋に
触れてきて…!


ダメだッ。


自分の心臓の音の方が

セイの声より
おおきく聴こえてきて


恥ずかしいいいいいいッ!!


「……」

その場に丸くなって

カラダを
ちいさくする私の

スカートの
ウエスト部分を掴まえて

軽々と片手で持ち上げると


ばふん!


セイは
大きなベッドに
私を簡単に転がしてッ。


「やッ!」

ベッドの上。

捲りあがったスカートを
下におろして

恥ずかしい毛糸のパンツを

セイの視界から
隠そうとした瞬間。


セイの両手が
私の毛糸のパンツに掛って!


「!!」

イッキに
毛糸のパンツが
両の足から
抜き取られるッ!!!!


「…!!!」

毛糸のパンツだけなら
まだマシだったッ!


いっしょに
引きずり下ろされた
下着が

中途半端に
ふくらはぎに残っていてッ。


顔から
火が噴き出したッッ。


「セイのバカッ!!!!」