慌てて
下着を戻そうと
半分起こした上半身の
背中部分に
セイが正面から
その手を忍び込ませてきてッ
「やッ!」
一瞬のうちに
ブラのホックが
外されてしまうッ!!!
「信じらんないッ」
大騒ぎする私を
からかうように
ベッドの上に
私の上半身を
そのまま仰向けに押しつけて
私のお腹の上に
セイが馬乗りになると
「……」
あまりの恥ずかしさに
思わず瞳もうるんでしまうッ。
だけど
そんな私に
おかまいなしで
セイは口元に
笑みを湛えながら
私のセーターを脱がした後
ひとつひとつ
丁寧に
ブラウスのボタンを
外し始めていった。
「…セイのバカッ」
今日、何回
このコトバを口にしただろう。
いつもなら
セイの懐に蹴りを
入れてやっているトコロだッ。
だけど。
「……」
セイの妖艶な瞳が
私のちいさな瞳を
捉えては
微笑み返してくる
そんなセイを見ていたら
嬉しいやら
恥ずかしいやら…。
「トーコ」
「……」