セイってば

我関せず、と
言わんばかりにッ


私の腕に
チュッチュ、チュッチュ、と!


「そんなトコロに

キスマーク
つけちゃダメッ!!!」


「…キスマークなんか
ついてないだろ?」

「絶対ッついてるッ!!!」


私は証拠を見せようと

照明を明るくしようと
ベッドサイドを探った
つもりだった。

のにッ!!!!


「……」

窓際に
何かが動く気配を感じて

視線をやると…。


「ゲゲゲゲゲッ!!!!」


窓のカーテンが
ゆっくりと
開いていっててッ!!!


「…あ」


窓の外に

オトコのヒトが…ふたりッ。


「……」
「……」


思いっきり目が合ってッ。

お互い

この気まずい状況に
凍りつくッ。


「な〜にやってんだよ!」

セイが身を乗り出してきて

ススススス。

カーテンが
再び閉まり始めた。


「…セッ、セイッ!!!

見られたッ!
見られたよおおおおおお」


知らないオトコのヒトに

嫁入り前の若い娘の
アラレモナイ姿を
見られて
しまいましたあああッ!!!