「…見られたねえ」
セイは
カーテンの開閉ボタンから
手を離しながら
他人事みたいに笑っててッ。
「ヒドイッ!」
「…ヒドイ、って。
カーテンを開けたのは
お前だろうが!」
「照明のツマミかと
思っただけでッ」
「ふ〜ん」
何ならもう一回
カーテンコールに
出てみるか?、って
セイが
私のパンツをクルクル、と
指で回していてッ。
「ドヘンタイッ!!!」
「そ〜ゆ〜
トーコは、露出狂」
うぬぬぬぬううううう。
「窓の外の連中
エライ静かだけど
何やってるんだろ〜ね〜♪」
セイってば
ふふふ、と
思わせぶりに
笑ってるけどッ。
「……」
ベッドの上で
乱れた制服ッ。
隣りには
上半身ハダカのオトコッ。
この後のコトを
想像するな、という方が
おかしいのは
わかってるけどッ。
…何を想像されているのか
考えただけでも
そら恐ろしくッ。
「……」
なのにッ。
セイってば
私のパンツをゴミ箱に
捨てながら
笑っててッッ!!!!!
「私が恥かいてるのが
そんなに楽しいッ!?」
私は
セイのカラダを邪魔にして
ゴミ箱の中の
パンツに手を伸ばすと
「いや。
そ〜ゆ〜んじゃなくって、さ」
なんて
セイの笑い声が
背中に響いたかと思ったらッ
「!!!!!!」
信じられないッ!!!
「私のスカートを
めくらないでくれるッ!?」