怒り狂う私に
「…だって
こんなトコロに
ノーパンのトーコのお尻が
あるモンだから」
なんてッ!
くぬううううううううッ!
よくもそんなセリフを
ヌケヌケとッ!
耳から
火が出そうになりながら
カラダを起こして
セイのニヤケたその顔を
びよ〜ん、と
左右に引き伸ばしてやるッ!
「…ほらほら。
みんなに見られるよ」
セイが再び
カーテンの開閉ボタンを
作動させてッ!!!
「何するのッ」
セイとふたり
カーテンの開閉ボタンの
主導権を奪いあうッ。
開いたり
閉まったりする
カーテンの向こう。
「オジサン達
トーコの乳首隠しに
見入ってるけど」
「!!!!!!!」
私は怪我人のセイを
蹴り飛ばしッ。
カーテンの傍に近づいて
カーテンを
自力で強引に閉じたッ。
片手で重いカーテンを
押えながら
もう片方の腕を伸ばして
カーテンレールから
ブラを取り返すッ。
「…あれ?」
カーテンの隙間から覗く
太いワイヤーロープ。
…そう言えば
外にいたヒトって
どうやって
窓の外に立っているのか。
「……」
私は目だけを
カーテンの隙間から出して
窓の外を確認する。