セイは、ふふ〜ん、って
笑いながら

私を置き去りにして
部屋を出て行ってッ。


「…イジメッコッ!!!!」


鬼ッ!
悪魔ッ!


私のアタマの中の
脳ミソが
沸々と煮えたぎるッ。


くぬううううううう。


私はカーテンを
カラダに巻きつけ


その中でゴソゴソ、と
パンツを穿き

ブラをつけッ。


「ぷはああああ」

やっとの思いで装着して


やり遂げた達成感から
満面の笑顔で
カーテンを手放すと


「……」

ゴンドラの中

オジサン達が
必死で笑いを堪えていてッ。


「……」

またしても
生き恥を
さらしてしまったッ。


私は急いで
ベッドサイドの開閉ボタンで
カーテンを閉めッ。


辱めに傷つく私を
さらに追い詰めるように


「お嬢ちゃん
作業の邪魔になるから

外に出ててね〜」


ドヤドヤと
ヒトが入ってくるッ。


「このかわいい
ネコちゃんの
毛糸のパンツは…?」


「!!!!!」

作業着を着た
オバサンの手から

私は無言で
毛糸のパンツを奪い取るッ。


…もう
嫌だあああああッ!!!


私は寝室を飛び出して
リビングに出る。