自分の体重だけでなく
私の体重までもが
その痛めた肩に掛っていて!
「セイ…ッ!!!!」
私のベルト芯を掴んだ
セイの手から
滝のような汗が
私の方へ流れ込んでくる。
「……」
セイの肩関節は
筋繊維も腱も
ズタズタに違いなくて。
私は必死で
掴まるトコロを探すけど。
このマンション
9階のベランダの下は
7階のベランダで。
…7階の
ベランダの足場まで
10メートル近く
ありそうだけど。
上手く落ちれば
ベランダの淵を掴めるかも…!
「セイ!、手を離して!」
「……」
「セイッ!」
痛みで気を失いそうに
なっているのか
セイはピクリとも
反応しなかった。
「……」
…もし掴みそこなったら
なんて
考えている
時間の余裕などない。
この1分、1秒が
セイの肩を痛め続けていた。
「…よしッ!」
私は覚悟を決めて。
自分の運と
身体能力を信じ
自分のスカートの
ホックに手を掛ける。
物理の勉強を
もっと真面目に受けていれば
それは
自ら死を選んでいるような
モノだって
すぐに
わかりそうなモノなのに。
…おバカのトーコは
どこまでもおバカだった。
先生のベッド♪♪♪
スプリング♂040
≪〜完〜≫
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