そうだよね。

誰もいないハズの部屋に
ヒトがいて

飲み食いした挙げ句に

高価な
シャンパングラスを割るワ

流血騒ぎを起こすワ、じゃ


依頼者の元に
確認の電話くらい入るのは

当然と言えば
当然、だった。


…だけど。

さっきからセイは
先生の話を

「うん、うん」と
ただ頷いてばかりで。


いつになくマジな
そのセイの顔に

…嫌な予感がするッ。


先生が呆れてしまって

セイに別れ話を
持ち出してる、とか。


かわいさ余って
憎さ百倍、で

とんでもない支払い額を
要求されている、とかッ。


哀しいかなッ。

貧相な想像力では
その辺りが限界でッ。


「金星の石
期待してるから」


最後にそう告げると

静かに電話を切ったけど。


「…先生に
何か言われたの?」


私の問い掛けに


「…お前が
心配するコトじゃないよ」


セイがちいさく笑って

そのまま
部屋の奥へと消えていく。


「セイ…?」


そのセイの後ろ姿に
言いようのない不安が


静かに私を襲ってきた…。





先生のベッド♪♪♪

スプリング♂032

≪〜完〜≫


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