終わったコトだし
俺達に
関係ないコトし、って
セイは
話を打ち切ろうとしてッ。
「…話したくないなら
別にいいけどッ」
その黒幕のコトを
突っ込むのが
正直言って、恐かった。
だけど。
「もっと早くに
知ってたら
書類を守る為に
私は長時間も
こんな緊張を
強いられるコトなんて
なかったのになッ」
セイを恨めしく
上目づかいで見上げる私に
「教えてたら
お前、油断してただろ?」
なんてッ!
失礼なッ。
「油断なんてしてないしッ」
「そうか?」
俺がこの部屋に
戻ってきたとき
ひとりで
留守番しているハズのお前は
何故だか
ジイチャンと
手錠に繋がれて
「トイレで怪しいコト
してたよな」
ってッ
セイが
冷ややかな眼差しを
私に向けてくるッ。
「それは…ッ!」
不可抗力とゆ〜モノでッ。
「トーコを先に
ひとりで家に帰そうかとも
思ったけれど」
母さん達の前で
ボロを出すのは
目に見えてたし、って。
今日、遭遇した事件なんかッ
いくらおバカな私でも
「ママ達に
軽々しく話すワケ
ないでしょうッ!」
話せるワケも
ありませんッ!
「ずいぶんな自信だな」
息巻く私を
またセイが
バカにした目で見下してッ。
「お前はどうして今日
学校に行けなかったのか
その設定を
ちゃんと
覚えているとゆ〜のか?」
「うッ」