「注射ッ!?」

先生の手元を見て

額から
汗がドッと出てくるッ。


「…局所麻酔薬で

痛みを神経ブロック
するんだけれど」


「……」

難しいコトを言われても
よくわかりませんがッ。


とにかく
入れるのは
お尻の穴からでは
ないようですッ。


「…トーコちゃん。

そこ、ちょっと
その腕を患者の上から
どけてやってくれるかな」

「えッ」

先生の指摘に
自分の下を見ると

私に潰されるようにして
セイが私の下敷きになって

憤死していてッ。


「……」

あまりの痛みに
声も出ないらしかったッ。


「さっきのッ!!

セイのカカト落としの方が
絶ッ対、痛かったからッ!!」


言い逃れしようとする私に


「…先生。そういうワケだ」

コイツの頭頂部にも
痛み止め、打ってやって、と

セイが
上半身を半分起こして

私のアタマをベッドに
押しつけるッ。


「どうせ

お前はよからぬ想像をして
飛び込んできたんだろう!」


…確かにッ。


「はい。終わったよ」

先生は
うつ伏せになっていた
セイの患部の傍に
事務的に注射を打つと

「あれ」

セイがつけていた
バストバンドの血のシミに
目を止めた。


「…そういえば

誰か怪我をしたって
言ってたよね」


先生のセリフに


「先生、あのさ…」


セイがとんでもない
提案を始めるなんて

いったい誰が
予測できただろうか。





先生のベッド♪♪♪

スプリング♂034

≪〜完〜≫


この作品をお読みになった
感想をお寄せください。


下記の感想の中から
ひとつ選び

【いいね!】ボタンを押すと

お楽しみスペシャル画像が
ご覧戴けます。


絵柄は予告なく
気まぐれに更新されます。



特に感想はありません。
次の話も期待しています!
今回の話は特にお気に入りです!