セイのセリフに
驚嘆したのは
私だけではなく。
「…本当なの?、それ」
「……」
「…まだ
知らなかったんだ?」
口籠る先生の代わりに
セイが答えると
大正ロマンの視線が
ウソでしょう、って
言わんばかりに
先生の顔色を伺っていて。
「…父は要求に応える
用意があるみたいです」
「……」
先生の答えに
大正ロマンの僅かな期待も
あっけなく打ち砕かれる。
「ウチの病院
並びに関連グループは
今後一切、アナタの活動を
サポートするコトは
ないでしょう」
先生が淡々と
大正ロマンに結果だけを
告げていた。
「占いや見合いの
イベントに関しても
当然
名前も使わせるワケには
いかないから…」
パンフレットも看板も
今頃、父が手をまわして
撤去、回収しているハズだ、と
先生が全て
言い終わらないうちに
大正ロマンは
先生の部屋を
飛び出していて。
「…アナログな
オバサンだからな」
メールや留守電は
スタッフ任せで
「大事な連絡も
自分でチェックすら
してなかったのかねえ」
「……」
セイのセリフに
先生が複雑そうな顔をする。
…自業自得。
みんなを騙して
お金儲けしてきたんだから
当然の報い
なんだろうけれど。
「今、あのオバサンに
失脚されたら
俺、ちょっと
困るんだけどな〜」
「セイ…?」
先生のベッド♪♪♪
スプリング♂035
≪〜完〜≫
この作品をお読みになった
感想をお寄せください。
下記の感想の中から
ひとつ選び
【いいね!】ボタンを押すと
お楽しみスペシャル画像が
ご覧戴けます。
絵柄は予告なく
気まぐれに更新されます。