セイも先生も
マンションの中にいるのかな。
いるのだとしたら
このマンションの騒ぎの中
「神経質なセイが
眠っているなんて
とてもじゃないけど
考えられないしッ」
でも、起きているのなら
どうしてケータイに
出ないのか。
ケータイに出たくない
気分だったのなら
あんなに長い間
呼び出し音を鳴らしっ放しに
していたコト自体
とっても不自然で。
…私はケータイを取り出して
着信履歴を
再度、チェックする。
「…セイからの連絡。
やっぱり何も入ってない」
学校の1時間目も
始まっちゃうし。
こんなトコロで
時間を潰していても
仕方ないのは
わかっているけれど。
「あ…!」
ケータイを
スクロールしていて
思わず私の手が止まった。
ケータイの画面の中
テツオさんの名前を見つけて。
「そうだ!
テツオさんが合いカギを
持っているんじゃない!」
私は躊躇いもなく
テツオさんのケータイに
ダイヤルする。
だけど。
運の悪いときに
思いつくコトは
悪運を呼び寄せずには
いられないのか。
悪い運は
坂を転がってゆく
雪玉のように
回りのモノを飲み込みながら
どんどん、どんどん
おおきくなってゆく…。
先生のベッド♪♪♪
スプリング♂038
≪〜完〜≫
この作品をお読みになった
感想をお寄せください。
下記の感想の中から
ひとつ選び
【いいね!】ボタンを押すと
お楽しみスペシャル画像が
ご覧戴けます。
絵柄は予告なく
気まぐれに更新されます。