私は『彼』の唇の渇きを
自分の舌で確認して
『彼』の中に
イッキに押し入れていく。
相手のカラダの中に
ねじ込む快感は
私の中の動物を
呼び覚ます。
いつもは
受け入れるだけだった私の
こんな姿を見たら
『彼』はどう思うだろうか。
そう考えただけでも
イケナイコトをしている自分に
昂揚した。
『彼』の制服の
シャツのボタンを外していく。
その肌はしっとりと
吸い付くようだった。
きめの細かい肌に
似合わない胸の筋肉。
絵ばかり描いている
インドアな
イメージしかなかった。
よく知っているハズの
『彼』のカラダ。
初めて愛おしく感じた。
自分のペースで
自分の主導で
進めることの快感。
与えられるときより
与えているときの方が
愛情を強く感じるから
不思議だ。
『彼』に対する
後ろめたさは
愛情の芽生えによって
変質していく。
『彼』の全てが知りたいと
初めて思った。
指についている
絵の具の赤に
『彼』の好む色を
想像する。
『彼』の右手を取り
その指を口に含んだ。
その瞬間
『彼』は私を
自分に引き寄せ
組み敷いて
強い力!!
制服のブラウスを
引きちぎらんばかりの勢いで
脱がされる。
「痛い…ッ!」