…『彼』が自分の幼なじみ
だったなんて

このとき初めて知った。


小4?
クラスメイトだったのかな。

でも
覚えていなかった

「それくらいのコトで…ッ」

こんなマネをするなんて…!


それに
そんなコトを急に言われても

冷静に思い出せるような状況では
決してない。

視線を外してはいるモノの

すぐ近くに
『彼』の顔がある。


その上
ワケのわからない
インネンをつけられて

私の思考回路は停止寸前。


「…離して…ッ!」

振り解こうと力を入れると

『彼』はさらに
私に憤懣をぶつけてきた。


「あの日の約束以来
6年間ずっと

再会できる日が来るコトだけを
支えにしていたのに…」


『彼』の瞳が
みるみる涙で溢れ返っていく。

これじゃ
まるで私が加害者みたいだ。


「再会したときに
声をかけてくれれば
よかったのに」

どうして
2年も経った今頃になって…?

アタマの中が整理できない。


「ヒメ〜!」

「ノートみっかったかあ?」

廊下のむこうから
ユッキとジュンジュンの
声がして。

助かった!


「ユッ…!」

声を上げようとする
私の口を手で塞いで

『彼』は私を
オルガン机の下に
引き込むと

スカートのホックを
片手で外して

そのままスカートごと
下着をヒザまで
引きずりおろした!


「ひッ…!」

「…お友達がこの姿を見たら
何て思うだろうね」