街はクリスマスの
イルミネーションで
最高潮で
私達も
素敵な恋人達という
景色の一部に
なっているのかな。
そう思うと
目に映るモノ
全てが綺麗に見える。
手を繋いで
秘宝展の展示物に
ツッコミを入れて回る
私の恋人。
ジュンニイは
立像のスカートの
ナカミを覗き込んでは
子どものように
はしゃいでいて。
「スケベ」
ジュンニイの両の頬を
引っ張ってやった。
「顔が崩れるだろ〜」
ふたりでほっぺたを
引っ張り合いっこしながら
大笑いする。
何でも
おもしろがれる。
いつでも
ポジティブ・シンキング。
毎日が
レッツ・エンジョイ。
そんなジュンニイに
感化されてる
自分が好き、かも。
「パンツ
穿いてなかったぞ〜」
「そんなトコまで
見ないの!!」
いっしょにいると
年齢差は
あんまり感じない、かな。
「ふふふ」
ジュンニイの腕に
甘えてしがみつく。
「ママがね。今夜ウチで
夕飯どうですかって」
「え?」
「今日。この後いいよね?」
「ええええええええ!?」
…何?
このリアクション。
アセってる様子に
何だか凄くガッカリした。
「…別に無理ならいいけど」
と、言いつつ
ちょっとショックかな。
親に会いたがらないって
やっぱり
後ろめたいとか
ヤバイとか
思ってるんだよね。