「……」
もしかして私
遊ばれてる?
アタマの中を
疑惑の文字が点灯する。
やだ。
まさか。
でも…。
どうしても
疑念がアタマを離れない。
なのに
「俺、スーツじゃないけど
大丈夫かな」
「……」
こんなときに
ジョークなんて、と
何だか
ツッコミを入れる
そんな気分では
なかったのだけれど
「娘さんをくださいじゃ
ないんだから〜」
笑顔をつくって
ジュンニイの後頭部に
一発くらわせた。
クリーンヒット!
「……」
あれ?
リアクションは?
「俺にとっては
ほぼ同じニュアンスだ」
「え?」
「…結婚を前提に
おつき合いさせて
貰ってるんだから」
って。
「ええええええええええ!?」
顔から火が出るかと思った。
「俺はオトナなんだから
当たり前だろ?」
当たり前じゃ
ないいいいいい!!!!!