落ち着きがなくて
イタズラが大好きで

歳の離れた私達を
からかっては
楽しんでいた。


勉強を教えてやると
ドリルを取り上げて

結局、全問間違えてたり。


プリンにしょうゆをかけて
ウニだと偽ろうとしたり…。


いつも妙な
音楽をかけては

仲間達とノリノリで
歌っていたけれど


その点は今も
変わっていないようで。


カーステレオの
ボリュームもいっぱいに

この不思議な
民族音楽は何だろう…。



「車酔い大丈夫?」

運転席のジュンニイが

ミント味のガムを
後ろの席にいた私に
差し出してくる。


「遠足のバス
悲惨だったもんな〜」

その昔、私は
車酔いの常習犯だった。

ジュンニイは
変なコトばっかり
よく覚えてるなあ。


「ほら、隣りのお友達にも
ちゃんとまわせよ」

しかも
エラソウに命令口調だ。


「……」

ジュンニイから
手渡されたガムを

私は
隣りのユッキ達に
差し出そうする。


「…すみません。
ちょっと車止めてください」

弱々しい声。

ユッキの彼氏が
真っ青になっていた。