「ジュンイチくん
大丈夫だった?」

家に戻るとママが
ずっとついて回ってきた。


ママの弾んだ声に
パパが咳払いして牽制する。


私は自分の部屋に入って
ケータイを手にした。


「ジュンニイ
風邪ひかなきゃいいけど」


ハートいっぱい
超特盛状態のメールを送る。


明日起きてメール見たら
きっとジュンニイ
失神しちゃうね。


「あ〜〜〜♪」

今日のキスを思い出して
今頃ドキドキしてきた。


これが本当の
恋人同士の愛のあるキス
なんだよね。


「…別に『彼』とのキスと
比べてるワケでは
ないんだけど」


変なの。


『彼』とのキスが
アタマをよぎるなんて

どうかしている。


「初めてのキスが
ジュンニイならよかったのに」


『彼』を思い出しても
もう切なくなるコトはない。


いい思い出とは
とても言えないけど

それでも

以前みたいに
未練たらたらと
愚痴りたくなったりは
しなくなった。


これもジュンニイが
傍にいてくれるからだね。


イブの夜。

今夜はジュンニイの
夢が見たいな。






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