私達の失敗
三が日が終わったら
ジュンニイの仕事が
忙しくなってきて
すれ違いも多くなってきた。
家にいてもジュンニイは
仕事をしていたりして。
仕事漬けのジュンニイは
ときどき気分転換しに
洗いモノをしている私に
後ろから
からんできては
「ん〜」
私の首筋にキスして
抱きついてくる。
「年末年始
遊びすぎたツケが
きちゃったな〜」
冬休みはあんなにいっぱい
いっしょに
いられたのにね。
玄関でゴミをまとめて
帰ろうとする私に
「さ来週末は
外でデートするからな〜。
絶対スケジュール
空けとけよ〜」
ジュンニイが
自分の部屋から
声をかけてきた。
アテにせずに待ってます。
つき合い始めた頃の
デートだって
週に1度のペースが
やっとだったもん。
でも
それすら
ずいぶん時間を
やり繰りしてくれてたんだって
部屋に出入りするようになって
実感させられた。
たくさん働いて
たくさん稼いで
キレイに使う。
それが
ジュンニイ流。
未来のダンナさまとしては
充分すぎるくらい頼もしい。
「また、明日。
学校終わったら寄るからね」
ゴミを捨てて
マンション前の道に出た。