何かあったのかな。

ユッキが
電話してくるなんて
よっぽどのコトだ。


「ケータイの電源
切っときなさい」


私の手からジュンニイが
ケータイを取り上げる。


「後でかけ直せば?」


でも
ユッキに関しては
前例がある。


メールじゃなく
電話なのは
かなりの緊急だ。


「でも、気になるから」


深呼吸をひとつ。


ジュンニイが
おおきく溜息をついて

脱衣場を出て

リビングのソファーに
ドスンと腰かけた。


ああ〜。

また機嫌を
損ねちゃったかな…。


溜息をつきながら
ケータイに出る。


「あ〜ヒメ!?
今、テレビ観てる?
テレビッ」


「テ、テレビ!?」

ユッキに言われた
チャンネルをつけてみた。