すぐ傍にある
ジュンニイの背中が
遠い。
もう涙で
よく見えないよ。
私が好きなのは
ジュンニイで
「私にはジュンニイだけ
なんだから…」
声をしぼり出す。
ジュンニイの腕に
しがみつくのが精一杯で
この手を離したら
もう二度とこの腕は
私を抱きしめては
くれないだろう。
悪い予感だけが
アタマを支配した。
ジュンニイは
ゆっくり振りむいて
私の顔を見つめてる。
頬に伝う私の涙を
その親指で
何度も拭き取って
顎から、首筋へ
伝う涙を
ジュンニイのその指は
追いかけていった。
はだけていた
私の胸元を
ジュンニイの指が
さらに開いてみせる。
ボタンをひとつ。
またひとつ。
そして
私を力一杯
壁に押しつけた!
「痛ッ…!」
背中を強打する。
それでも
ジュンニイは
おかまいなしに
私のブラウスを
乱暴に
はだけさせて
押さえつける力を
ゆるめようとは
しない。
ブラを強引に
下にずらされて
あらわになった
やわらかい胸を
力いっぱい掴まれる。
こんなの…!
「ヤだッ…!!」
私の必死の抵抗にも
おかまいなしで
しゃがみ込む私を
そのまま押し倒して
無防備になっている胸に
ジュンニイが
食らいついてくる。
すごいショックだった。
あんなに私を
大事にしてくれてきた
あのやさしい
ジュンニイが
こんな風に
私を。
その残酷な現実に
涙が止まらなかった。