ジュンニイを
ここまで追い詰めたのは
他ならない私自身だった。
猛り狂った
ジュンニイの憤りを
私は受け止めるべきで
ここでジュンニイを
拒絶するなんて
ますます状況を
悪くするのは
わかっていた。
下着の中の私の下半身に
指を入れてくる。
「やめてッ
ジュンニイ…!!!!!」
思わず
ジュンニイの頬に
私は爪を
立ててしまっていた。
ジュンニイの手が止まる。
「…こんなの、イヤなの。
ジュンニイが好きだから
ジュンニイが大切だから…!」
自分勝手な
言い分だったのかも
しれなかった。
でも、本音だった。
涙が止まらない。
「だから
ジュンニイを
心配させるんじゃないかとか
不安にさせたり
するんじゃないかって
私、自分の過去に
いつもいつも怯えてた…」
目を開ける勇気がない。
ジュンニイが
どんな顔で私の話を
聞いているのか
知るのが恐い。
長い沈黙の後
ジュンニイは
その場に座り込んで。
その気配に
私もゆっくり身を起こして
そっと
ジュンニイの方を見る。
ジュンニイの頬が
どんどんミミズバレに
なっていって
「ごめんなさい!!!
痛い? 痛いよね」
思わずジュンニイの
傍に寄っていた。
ジュンニイの頬に触れる。
もうどうすればいいのか
アタマの中は
パニックだった。
「ごめん。
ひとりにしてくれるかな」
ちょっと
気持ちを整理したいと
ジュンニイは言った。