考えただけでも
目の前が真っ暗になる。


どんなに自分に都合よく
解釈しようとしても

現実の方が
あまりに重すぎた。


画面に映った私は
学校指定のコートを着ていて

しかもご丁寧に
手元がアップになっていて

指輪もはっきり写っていた。


クラスメイトなら
すぐにピンとくるに
違いなかった。


それはもう
逃げようもない事実で


どんなにキレイな
言い訳を並べられても

納得なんか
できるワケはなかった。


「ヒメ…、あのさ」
「もういい」

「だけど」
「もう、いいってば!」


それでもジュンジュンは
私の腕を離そうとは
しなかった。


「そうだよね。

何でこんなコトに
なっちゃったのか…」


ジュンジュンが
泣いている…。


「ごめん…。ごめんね」


親友の涙。


その後悔と
謝罪の気持ちは

充分に届いてきては
いたけれど


とても
受け入れる余裕なんて

今の私には

なかった。


「もういいから…!
かまわないで!!」


ジュンジュンを振り切って

私は駅にむかって
駆け出していた。






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