ジュンジュンとふたり
学校にむかう。
ユッキに
何て言えばいいのか。
ふたりとも
いい知恵が浮かばないまま
電車に乗った。
「なるようになるって」
ふたりで呪文のように
繰り返して。
どうにもならないのは
お互いわかってる。
不安を抱えたまま
ふたり学校に着いて
靴箱を開けたら
中に手紙が入っていた。
「何だろ?」
封を開けると
そこには
テレビで紹介されていた
私の裸像の写真が
プリントアウトされていて。
「何、コレ…」
くすくすくす。
気がつくと
みんなが私の様子を
窺っている。
「みんな知ってるんだ…」
「『彼』ウチの学校じゃ
有名人だからね。
ヒマなヤツがいるもんだ」
ジュンジュンが
封筒ごと破り捨てた。
「パパやママにも
知られちゃうのかな」
「こんな荒れた画像じゃ
わかんないよ」
「昨夜のうちに
ウワサが回ってたみたいよ」
その声に振りむくと
そこにはユッキが立っていた。
「ふたり一緒に
仲良く登校、ね」
その憤りを映した瞳に
ジュンジュンとふたり
その場で
固まってしまった。