ジュンニイは
いったい
何を言い出すのか。
「当然、断って…」
「O.K、出しといたから」
ジュンニイの返事に
自分の耳を疑った。
「正気なの!?」
自分の彼女の裸体が
万人の前に
さらされるんだよ。
「…どうして?」
そう聞くのがやっとだった。
ジュンニイは静かに
微笑んでいるようにも見える。
私は思わず
ジュンニイから
目をそらしてしまっていた。
もう私のコト
彼女とか思ってない…のかな。
そう思ったら
無体な現実に
涙が止まらなくなって
しまって。
ジュンニイは
絶望感で
いっぱいになっていた
私の背中を
ずっとさすり続けている。
「ヒメ」
「……」
ジュンニイの呼びかけにも
もう声すらも出なかった。
ジュンニイは
私のカラダを
抱き起こすようにして
そっと後ろから
抱きしめてくる。
心臓の音。
ジュンニイの頬が
私の頬に重なって。
「心配しなくていいよ。
彫刻は露出を抑えたと
ミスターが言っていた」
え…。