年老いたジュンニイも
自分の姿も
想像がつかないけれど
ジュンニイは
元気で陽気な
みんなに愛される
おじいちゃんになりそうだ。
誰もいない神社で
レポート用紙にお願いを書いて
絵馬のところに結んでおいた。
本物の絵馬じゃないけど
神様は見た目なんかで
判断しないよね。
柏手の音が響き渡って
自分で打って
自分で驚いた。
神様もきっと
目が覚めたコトだろう。
初詣。
楽しかったジュンニイとの
思い出のひとつ。
だけど
今の私の周りには
あのときのように
賑やかな参拝客も
食欲をそそる
華やかな屋台のもない。
そして何より
傍に愛するヒトが
いなかった。
誰もいない。
ひとりぼっち。
静かな神社で
孤独が身にしみた。
凍てつく空を
切り裂くように
ケータイの着信音が
響き渡る。
「ユッキからだ!!!!!」