ママに電話をして
みんなで
ファミレスに移動する。
ジュンジュンに
フォローされて
私はユッキに全部話した。
「私なら
ヒメと同じ目にあっても
こんなコトには
ならなかったとは思うけど。
ま、アンタみたいな
オコチャマなら
しかたないか」
舌平目のムニエルを
切りながら
ユッキが笑った。
「誰にだって言えないコト
くらいある」
「…いいトコみせたい。
大事な友達なら
なおさらね」
ジュンジュンが
そうユッキに続いた。
「苦しかったんだよね」
ユッキが
私のお皿に舌平目を
そっと一切れ入れて
「ごめん。
気づいてやれなくて」
私のお皿から
プチトマトを奪っていった。
「でも、約束して。
今度こういうコトが
あったときは私に
一番に相談するって」
ユッキが
プチトマトを突き刺した
フォークをこっちにむけて
ちょっと凄んでみせる。
「…うん」
「約束だよッ!」
満足そうに
ユッキはプチトマトを
頬張った。
「しっかし。
今度って
こ〜ゆ〜のが
またあるってゆ〜のかね〜」
ひさしぶりの
ジュンジュンの
辛口のツッコミに
みんなで苦笑した。