「じゃあ
何に目ざめたって
言うのかな〜?」


私とジュンジュンは
目を合わせて苦笑する。


「そういうんじゃ
なくてさ!」

ユッキの目がマジになる。


「もし彼氏が
特定のオンナとの
浮気じゃなくて

不特定多数との遊びだったら

私、もしかして
許せてたのかな

…なんてね。

思ったりしたワケさ」


過ちや失敗が
ひとつしかないと

そのひとつの比重が
必要以上に重く感じてしまう。


「だからあのバカを
早くふんぎる為にも

たくさん
気軽に恋をして

アイツという濃度を
薄めてやろうかなってね」


ユッキ…。


「だからさ!
ヒメ、アンタもさ!」

ユッキの顔が近づいてきて


ちゅッ。

唇を奪われてしまった。


「後ろめたさなんか
感じなくていいんだから。

ひとつの後悔を
いつまでも引きずってたら
前に進めないよ」


私の唇を奪った
初めてのオンナノコは


「ヒメはヒメのまま
振り返らずに

前だけを見てれば
いいんだから」


そう言って
私の肩を抱き寄せた。


「ユッキってさ。

色恋の説明もどこか
理数系入ってるよね」


ジュンジュンの
辛口コメントに
ユッキが反応する。


「ほおおお。
ジュンジュンも

アイツの濃度を下げるのに
協力してくれるってか?」


「ひえ〜〜〜
ごめんなさ〜い!」


ジュンジュンも
唇を奪われた。






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