「個展を観れば
ヒメにもわかるよ」


「…私にもわかるって」

何がどう理解できると
いうのだろうか。


ジュンニイの手が
私の肩に触れる。

「ちょっと、ジュンニイ?」

ベッドの上に
組み敷かれて

制服のブラウスを
引きずり上げられた。


その手は
私の生肌を確認すると

おへその上辺りを
撫で回して


「あ、の〜」

ちょっといきなりな
展開だった。


ジュンニイの唇が
私の戸惑いなど
おかまいなしに

私の首筋を這いまわってる。


「…もお」

何かムードも
へったくれもないなあ。


なんて
ジュンニイの肩越しに
天井を見つめながら

観念する。


「…やさしくしてね」

ジュンニイの背中に
両腕を回した。


「……」

イタズラな指が止まる。


「お腹すいた…」

そうつぶやいて

ジュンニイが
寝息を立て始めた。


「え…?」


フツー途中で
寝るか!!!!?


「もお、重いよおおお!!」

ジュンニイのカラダから
懸命に抜け出した。

均整のとれたカラダからは
想像できないくらい
信じられない重さだ。


「筋肉つけすぎ!」

しばらくタンパク質を
与えるのはやめよう。

何か悔しい。


私の訴えなど我関せずで
あどけない顔で眠ってる。


「くそ〜、カワイイぜッ!」


眠ってるジュンニイの
鼻をつまんだ。


「せめて着替えてから
寝ようよね」