子どもみたいに
靴下を脱がせて
ジャケットを
引っ張り脱がして
「くぬ〜。重っも〜い」
ジュンニイを着替えさせる。
フツー途中で
寝るか!!!!?
「もお、重いよおおお!!」
ジュンニイのカラダから
懸命に抜け出した。
均整のとれたカラダからは
想像できないくらい
信じられない重さだ。
「筋肉つけすぎ!」
しばらくタンパク質を
与えるのはやめよう。
何か悔しい。
私の訴えなど我関せずで
あどけない顔で眠ってる。
「くそ〜、カワイイぜッ!」
眠ってるジュンニイの
鼻をつまんだ。
「せめて着替えてから
寝ようよね」
子どもみたいに
靴下を脱がせて
ジャケットを
引っ張り脱がして
「くぬ〜。重っも〜い」
ジュンニイを着替えさせる。
本当にここまで
ヘトヘトになるまで
自分を酷使して
ジュンニイはどうして
『彼』なんかに
関わってるんだろう。
どこか
入れ込んでいるようにさえ
見える。
個展を観ればわかるって
ジュンニイは自信たっぷり
だったけど
「つまらない
だだのデッサン。
批評家なんぞに
見せようモノなら
鼻で笑われそうな
作品だったわ」
マユコさんのコトバが
引っかかる。
虚勢を張ってるワケでも
意地になっているだけでも
ないよね?
失敗すれば
その演出が悪かったのだと
ジュンニイが叩かれる。
でも
「大丈夫だよね。
信じていいんだよね」
ジュンニイの無防備な手を
そっと握って
私は目を閉じた。
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