ジュンニイのホテルに
ジュンジュンとむかう。
美術館から歩いて5分も
かからなかった。
都心にあるというのに
ちいさくて静かなホテル。
ジャズバーやら
カードにビリヤード。
売店も葉巻が
フツウに並んでる。
「何か
オトナのオトコの
隠れ家っぽいね…」
ホテルマンに
理由を話して
カードキーと学生証を
提示した。
ホテルマンは
ジュンニイに電話を入れて
確認をしているようで。
「そうだよね。私達
思いっきり怪しいもんね」
ホテルマンに
案内されて部屋にむかう。
ちいさいホテルのくせに
廊下が無駄に広くて豪華で
「何かわからないコトが
ありましたら
お声掛けください」
ホテルマンも
個人宅のバトラーみたいで
変わったホテルだ。
「オンナとか隠れてても
許してやってね」
ジュンジュンが
私をからかう。
部屋の中は意外に広くって
「宿泊費かさみそうだね」
ちょっと心配した。