何だかチカラいっぱい
オシャレしてきた分
気合いが思いっきり
空回りし出した。
「ごめん。
でも30分くらいなら
時間ある…っておい!
何だコレッ!!」
洗濯してきた下着を手にして
ジュンニイが
ツッコミを入れてきた。
「フランス語なら
まだ許せた…許したが!!」
【これ、わ・た・し・の】
「ひらがなで
書くなーーー!!!
しかもピンクの蛍光色で!
ご丁寧にハートで
囲むなあああ!!!!!」
私のココロづくしに
ベッドの上
全裸のまま
ジュンニイが憤死した。
…そこまで言わなくても
いいじゃない。
「じゃ、お弁当
冷蔵庫に入れておくから
帰ったら食べてね」
「弁当!?」
ジュンニイが
子どものように飛び起きる。
…メールやっぱり
見てないんだ。
「今すぐ食べるから!!」
ドライヤーを手に
髪を乾かし始めた。
「…ったく」
かわいいんだから
しょうがないよね。
惚れた弱みだ。
書類でいっぱいの
メインテーブルは避けて
でっかいベッドの
サイドテーブルを広く開けて
お弁当を食べる準備を整えた。