力づけているのは
私の方だったハズなのに
いつのまにか
立場が逆転していて
涙が止まらない。
ジュンニイが
ドライヤーのスイッチを
再び入れて
私の顔に風を当てる。
「ほ〜ら!
いつまでも泣いてると
干乾びちゃうぞ〜」
「いいもん。
早くおばあちゃんになって
ジュンニイの歳
追い越してやるんだから」
ジュンニイがふき出して
「俺、熟れた女性も
結構好きだよ」
私を長い足で
挟み込んできた。
「金髪グラマーが
好みのくせに。
ストライクゾーン広すぎ!」
「いいじゃん。
ヒメもいずれは
熟れ熟れになるんだし」
「金髪にもグラマーにも
欧米人にもなれないもん!」
「何じゃ、そりゃ」
大笑いしながら
ジュンニイは
真っ赤になって怒る私を
アタマから抱え込んで
いっぱい、いっぱい
キスを浴びせてきた。
「くすぐったいよ〜」
「俺に火をつけた罰だ!」
ジュンニイは
自分のケータイに
手を伸ばして
電話をかける。
「約束の時間遅らせて
貰えますか?」
押さえつけていた私の
ワンピースの
背中のファスナーが
おおきく開かれて
ブラのホックに
ジュンニイの手がかかった。
私は解放されたかのように
身を起こして
ジュンニイのTシャツを
派手に脱がせる。
キラ星のような
ちいさなキスを繰り返しては
ふたり笑った。
ジュンニイは私を抱きあげて
ベッドの真ん中に
派手に放り投げる。
ベッドサイドで
私を見おろしながら
半裸のジュンニイが
妖しく笑った。
ジーンズのジッパーを
ストリッパーのように
カッコつけて降ろしてる。
チラリと覗く
私のメッセージに
思わずマクラに顔を埋めて
笑いを我慢した。
「ほ〜ら、みろ。
やっぱり笑うくせに!」
ジュンニイが私の背中に
覆いかぶさってくる。
「お仕置き、だな」
「や、くすぐったい〜」
私をこそばしながら
仰むけにした。