「ほら」

隣りに横になり

私の手を
自分のソコに導いた。

ウソ…ぉ。
こんなモノ初めて触ったよ。


なのに

「口で、して」

なんて。

いきなりすぎだった。


「……」

ジュンニイの顔を見た。


「…イヤならいいけど」

ジュンニイは
ちょっと苦笑いして

額に貼りついていた
私の前髪をかきあげて

オデコにキスをする。


「…初めてだから。
上手く出来るかわかんないよ」


この状況を
受け入れてしまった自分が
信じられない。

私はこのエロな紳士に

魔法でもかけられて
しまったのか。


「ふ〜ん」

私の「初めて」というセリフに
ジュンニイが反応をみせる。


半分疑ってるのかな?

でも、本当だ。


私は『彼』としか
経験がなかったし


『彼』からは
たくさん奉仕して
貰ってきたけれど

ベッドの上では
ただのお人形さん
だったから。


『彼』から受ける
愛情も行為も

私の気持ちの昂りも

いつも
お互い一方通行で


今思えば

『彼』とは
すれ違ってばかりだった。


その手を軽く握り返して
ジュンニイのソコに
顔を近づける。

どういう風にすれば
いいんだろう。


官能的な映画でも
マンガでも
その音や表情ばかりが
強調されていて

やり方までは
描かれてはいなかった。


何となくこうやって
するんだろうなって
イメージは
湧かないでもないんだが。

みんなこんな芸当
どこで覚えてくるんだろう。