有名進学校の講師の
キャンパスの生情報は

本当に為になる。


ジュンジュンも
自分の進路相談を
この先生に
していたらしく

信頼を寄せている
ようだった。


「ユッキにも
メールで教えたげようっと」

電波のいいトコを
探して歩いてく。


「相変わらず
マイペースだねえ」

ペイさんが苦笑した。


真面目そうな
誠実そうな横顔。

でもそんな先生が
【コレ、私の!】って
子どもの字で書かれた
下着を穿いているのかと
思ったら

私はひとり
笑いを我慢するのが
大変だった。


「ほら、会議があるんだろ!」


油を売ってるんじゃないと
ジュンニイが
不機嫌そうにしている。


「おや、めずらしい。

ジュンが嫉妬してるの
初めて見たぞ」


ペイさんが
ジュンニイをからかった。


どうやら私が笑いを
こらえているのを

好意と勘違い
したらしいのだけれど


何かちょっと

ウレシイぞ。


「…ッるさいな。
とっとと去れ、外野!」


「かわいいな、彼女」

「俺のだ!」

「わかってるよ。
結婚するんだもんな?」

「当たり前のコト聞くな!」

え…。


「だってさ。

ヒメちゃん
こんなヤツだけどいいの?
後悔しない?」


「ペイ、おまえなあ!」


「みょ〜なトコ
意地っ張りで
負けず嫌いだったりするから
ちゃんと支えてやってね」

ペイさんは
私の肩をポンと軽く叩いて。


「おまえも肩に
力が入りすぎなんだよ!」

ジュンニイの両肩を
バンバン派手に叩いた。