ひとつひとつ丁寧に

私のカラダの
奥に隠れているソレらを
剥きだしては

ジュンニイは
丹念に揉み洗いしている。


「ちょっとこれは…、あ」

ヤバいよおおおおおお。


泡で何をしているのか
見えないだけに

想像力が私の昂ぶりを
後押しする。


気が遠くなりそうに
なった瞬間


ジュンニイのケータイが
鳴った。


「これからが
いいトコだったのに」

私に軽くキスして

「おイタせずに
そのまま待ってて」


自分ひとりだけで
楽しむんじゃないぞと
念を押して

ジュンニイは
バスルームを後にした。


奥の部屋から
電話する声が聞こえてくる。

英語。


ミスターとでも
話しているのかな?


ジュンニイは
また激しい口調になっていて

「この続きはなくなったかな」

そう直感した。


何だかすっかり
目が覚めてしまった。


ゆっくり辺りを見回すと

アメニティーが補充され
タオルも全て
取り換えられていて

トイレの便座にも
清掃済みの封がしてある。


私の寝ている間に
ホテルのヒトを
ジュンニイが呼んで
やって貰ったんだろうけど


「私がベッドで
寝てたコト

ホテルのヒトも
気づいてたよね」


そう思うと羞恥に
顔から火が出そうになる。