バランスを崩しかけては
私は何度も
ジュンニイの肩に
しがみつく。


片足が少し上がる度
バスローブの裾がはだけて

私は必死で中が
見えないように手で押える。


飾り棚を照らす間接照明が
ピンスポットのように
その部分だけ当たっていて

緊張した。


バスローブから腕を抜かせて

キャミスリップを
着せつけて。


ときどきジュンニイが
私の様子を窺うように

妖しい視線を投げてきては

羞恥心が刺激される。


着せられてるだけなのに
顔がどんどん火照ってきた。


ジュンニイは
バスローブをおおきく
開いて

脱皮させるようにして
勢いよく私を
飾り棚から抱き下ろす!


「やだ…ッ!」

キャミスリップが
捲りあがって

超アセった。


まだパンツを穿いてない。

なのにワンピースに軽く
腕を通させて

私をベットに腰かけさせた。


背中のファスナーは
まだ開いたままで

上半身が
ランジェリーだけなんて
何ともココロ許ない。


しかも
ワンピースの裏布が
未だハダカのままの下半身を
ヒンヤリと煽ってくる。


戸惑う私をよそに
今度はドライヤーを手にして


な、何…?

「何に使うの?」


半分恐怖。かなり期待。

「何って…」

ジュンニイがまたまた
二つ折れになって
笑いだした。


「期待に添えなくて
申し訳ないけど」

ジュンニイは私の濡れた髪を
乾かし始める。


「……」

自分の発言を
恥いってしまう。

耳まで赤くなってるのが
自分でもわかった。