片想い


ユッキの受験も
無事終わって。


3年生は
卒業式の歌の練習や

大掃除に
かり出されるコトが
多くなってきた。


そんなコトの為に
わざわざ
学校に登校するのも
けっこう面倒だったけど。


やっぱり
ユッキやジュンジュンと
顔をあわすと何だか落ち着く。


「卒業したら
入籍するっていうけどさあ。

当然、そーゆーカンケイに
なってたってコトだよね〜」


ユッキはこういう話になると
ホントに生き生きしてくる。


「おね〜さまぁん。
聞かせてよ〜♪」


ジュンジュンも
からかってきた。


「おね〜さまはやめて…」


ジュンジュンに
ベッドでの出来事なんか
話したら

ジュンニイに殺されるよ。


「ユッキこそコージさんと
どうなの?」

自分にしては上出来な
話題の転換だと思ったのに。


「私よりジュンジュンよ」

ユッキはコトもあろうか

オトコの話を
ジュンジュンにふる。


「ネンネちゃんだと
思ってたヒメに
先越されてさ〜」


「私のが体験人数多いから」

「え…」

ジュンジュンの
想定外な答えに

ユッキとふたり固まった。


ウソ…。