甘い香りの中
ジュンニイの
腕の中で目を覚ました。


すやすやと
ジュンニイが
寝息を立てている。


ジュンニイのマンションで
雨の日以来の
2回目のお泊まり。


昨夜はどうやって
ここに来たのか
思い出せない。


ただ泣きながら
ジュンニイのその胸に
すがりついていたコトだけが
記憶に残っていた。


だけどベッドの中

私は一糸まとわぬ姿で。


昨夜ジュンニイと
ここで何をしていたかは

安易に想像は
できたのだけど。


「あれ?」

自分の足に触れた
意外な感触を

私は肌掛けをめくって
確かめる。


「ジュンニイ
ジーンズ穿いたままだ…」


ベルトもそのまま
ちゃんとつけてて

ハダカなのは
上半身だけだった。


「どういうコト…?」


私は手元に
脱ぎ捨ててあった
ジュンニイのシャツを

とりあえず羽織って

一生懸命昨夜の
自分の行動を
思い出してみる。


ジュンニイの胸の傷の
周りについている
たくさんのキスマーク。


「私が自分で脱いで
脱がして

ジュンニイを
誘ったんだ…!」


アタマは真っ白。
顔は真っ赤になった。


「落ち着け!
落ち着け、自分!」