「くううううう〜!!!!!
ッとに
憎ったらしい!」
ジュンニイは私を睨んで
ソファーにだらしなく
背中を埋める。
長い足がテーブルの下
私の足元まで伸びてきて
ジュンニイは
ヤキモチを焼く
フリをしながら
モヤモヤした気持ちの
ぶつけ場所を探してる。
「…ヒメは
コーヒーが好きだと
ずっと思い込んでた」
「…ジュンニイのコーヒーは
特別おいしいもん」
正直に答えただけなのに
「だろ!?」
ソファーから
勢いよく身を起こしてくる。
やっぱりジュンニイは
…かわいい。
「何、笑ってんの〜!」
「だって」
何か笑いが止まらなく
なってしまった。
コーヒーとハーブティーが
運ばれてくる。
ジュンニイには
トリュフチョコ。
私にはオリジナルクッキーが
それぞれ添えられていた。
「そっちも美味そう」
ジュンニイの手が
私のクッキーに伸びる。
「セサミ味のはダメ!」
だけどジュンニイは
セサミクッキーに
半分かじりついていて
「うう〜」
私はジュンニイを
睨みつける。
「…食い物の恨みは
恐ろしいな」
ジュンニイは残りの半分を
慌てて私の口に詰め込んだ。